バーボン オン・ザ・ロックNロール

前回登場の崎濱氏よりギター練習レポートが届いた。

「練習してるよ!」と同氏。「バーボン飲りながらね。」

だそうだ。     ……………やだ、カッコいい。

 

さて、このバーボン。バブル時代にゃえらく流行った。

時はショットバー・カフェバー・プールバーの全盛期。

止まり木に片足おいてハーパー・ソーダかなんか頼んじゃってさっ。

女の子がいたらいたで、サイドレールにアーリータイムズのたっぷり

入ったロックグラス置いて、出来もしねぇのにマッセかまして店の人に

怒られてみたりと、みんなこうやって大人になったんだよね。ハイ。

 

筆者の10代  もとい若造時代、大人の、ちょっと不良の、そしてイケ

てる男の必須アイテムとして扱われていたそのバーボン。

実は映画には思ったほど登場しません。

少なくとも、『007』におけるマティーニのような役どころ….

“Vodka martini, shaken,not stirred.”

(007ドクターノオより)

“A dry martini. Wait. 3 measures Gordon’s, one of Vodka,

half of kina lillet, shake it over ice. Then add a thin slice of lemon peel”

(007カジノロワイヤルより)

は与えられていないような気がします。唯一記憶に残っているのは、

『ハスラー』でPニューマン扮するエディがJTSブラウンばっか飲んでる

ところ。

やはり、いまいちあか抜けないイメージが強いのか。

 

むしろ、バーボンがよく使われたのは日本のハードボイルドもの。

この酒精がもつ無骨さとタフガイのイメージがマッチしたのがその

理由でしょう。

事実、筆者もこの本の影響を受けてバーボンを飲み始めました。

さらば

主人公の川中良一の度胸・執念・強さ・タフネスさは超人的で、そりゃ

アンタ憧れたワ。川中は決まってワイルドターキー。それもストレート

で飲んでたっけ。

当然、真似しましたよ。ただ、50.5度のアルコールに何杯も耐えられる

ほど筆者の消化器は成熟しておらず、それ以上に旨くもないものに何万も

散財するほど粋じゃあなかった。(1ショット1,500円~1,800円

ぐらいだったんじゃないか。)

ターキー

※この『さらば、荒野』はその後シリーズ化され、この後『碑銘』『肉迫』

『秋霜』『黒錆』『黙約』『残照』『鳥影』『聖域』『ふたたびの、荒野』

と続いた。作品に出てくるキャバレーの名にちなんで、俗に「ブラディドールもの」

と呼ばれとります。

 

 

ハードボイルド作家のもう一人の雄 大藪晴彦からはこちら。

『野獣死すべし』にその名が登場します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

リップヴァンウィンクル

 

もっとも、このネタの入手は小説ではなく松田優作主演の映画から。

しかも、扱われているのはバーボンのリップヴァンではなく元ネタのリップヴァン。

(ワシントン・アーヴィングの短編小説)

ただ、クライマックスシーンにおける固有名詞『リップヴァンウィンクル』が

あまりにも象徴的すぎて、ハードボイルドといえば優作といえば『このバーボン』

と刷り込まれてしまった。

野獣

ホントにすごいよ そのシーン。「手前にゃ後はねぇ」ことをラムベースの

カクテル「XYZ」のレシピを使って示唆するセリフもさることながら、優作は10分

の長回しで1回も瞬きしないんだから。

 

 

さて、頂きもののジャックダニエルが一本あったはず。今夜はいっちょ喉焼いて

みますか!?         あの、やっぱ水割りで……

 

 

 

 

 

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