A bargain is a bargain.

私どもの業界には「買付証明」なる慣習があります。

いわば、買受けの申込み書なのですが、

法的拘束力はさほどなく、

提出後売買契約に至らなかったとしても

売主・買主ともに違約金の責めを負わない…

というのが一般的な見解です。

 

弊社では基本的に指値等の条件がない限り、

面倒な「買付証明」の授受はしておりませんが、

 

本日一緒だった知り合いの同業者に聞けば、

宙に浮いた…

つまり成就に至らなかった買付の数は一つの現場あたり

複数存在するのが常だとか。

 

こういった「空手形」のやりとりを慣習化した

….というか因習化した我々の業界は大いに反省すべきです。

で、今日はその「空手形」つながりで起請文(きしょうもん)

の小噺を少々

 

起請文てぇのは、鎌倉時代ごろから人が契約を交わす際に

それを破らないことを神仏に誓った証文。

時代は下って江戸になると、吉原(なか)の遊女と客が将来の結婚を

約束する文書と知られました。

 

とはいっても発行するのは遊女側で、それは花街のこと、

顧客キープのツール以外のナニモノでもありません。

 

事実、落語の演目にゃ「三枚起請」なんてものがありまして…

もとは上方の噺なんですが、主な演者には志ん生(五代目)も

いたんでご存じの方も多いと思います。

 

志ん生

五代目 古今亭志ん生

 

黄瀬川なる女郎が、件(くだん)の結婚約束を認めた文書を

棟梁・亥のさん・清公の三人に乱発するってぇ噺がそれで、

 

「来年3月年期(ねん)が明け候へば 貴方様と夫婦(みょうと)

になる事実証なり」

で始まる文書、オレこそ真夫(まぶ)だと信じていたのに

ほかの2人もおんなじ誓紙持ってやがる。

三人はそこではじめて騙されていたことに気付くわけです。

 

花街じゃ騙されるほうが間抜けで、そもそも本気になるのは

浅黄裏(あさぎうら)の野暮天がやるコト、

全くザマぁないんですが….

 

ただ、将来「買付証明」がこんな扱われ方されまいか?

 

わちき「粋人」てなワケではござんせんが、ちぃとばかし

心配でありんす。

 

 

沖縄の不動産さがしは、ハレイワ不動産へ!

 

 

末廣亭

よっく通った新宿末廣亭

大正時代から続くとんかつの老舗「王ろじ」の

とん丼とここの寄席はセットでした。

歌丸師匠 ごくろうさんでござんした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

HTMLタグは使えません。

公開はされません

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)