マドンナ

 

マドンナ来日するんですってね。

マドンナ

 

東京の友人よりSS席ゲットのメールがありました。

聞けば、ネットオークションで入手したとのことですが、

正規料金50,000円のシートはいったいナンボで取引き

されるのだろうか?

おっと  こりや下衆の勘ぐりだね、どうも。

 

M(m)adonna (伊)

・聖母マリア

・男性の憧れの対象となる女性

 

そもそも他人に言って頂く「ほめ言葉」を自ら名乗っちゃうん

だからただ者じゃありません。

 

そういえば、プリンスってのもいたし、ボクシング界には

ドン・キングなんて辣腕プロモーターもいましたね。

ドンとキングって.. アンタどんだけ偉いのん?

 

閑話休題。

昭和20年代・30年代生まれのお父様にとって、

マドンナといえばやはりコレでしょう。

さん寅

もちろん、筆者は全作観てますよ。

 

全48作のなかには数々の大物女優がマドンナとして

登場しました。

池内淳子、吉永小百合、岸恵子、十朱幸代、大原麗子、

桃井かおり、松坂慶子、竹下景子 etc. etc.

 

もちろん好き好きあるでしょうが、圧倒的な存在感が

あったのは間違いなく浅丘ルリ子扮する松岡リリーです。

 

48作中4作に出演していることから、山田監督にも特別な

思い入れがあったのでしょう。

 

リリーはドサ回りの歌手、いわば寅さんと同じ渡世人です。

とらや連中などカタギには理解し得ない苦労・焦燥・寂寥に

ついて両者は気脈を通じていたことはご存じの通りです。

 

共演3作目にあたる『寅次郎ハイビスカスの花』の舞台は

沖縄でしたので、県内にもリリーファンは多いと聞きます。

ちなみにリリーが入院していた「たがみ病院」は首里石嶺の

現オリブ山病院とのことでした。

リリー入院

 

とにかく、この「女寅さん」

その気風(きっぷ)の良さから、見栄の切り方

啖呵の切り方まで、そりや粋で鯔背です。

昭和風にいえば、まさに「イイ女」なんですね。

 

渡世人同士の会話てのは、刹那的というか自嘲的というか

何か「冷めてる感」があるのですが、そこがハードボイルド

なんでしょう。

共演1作目の最初の別れのシーンはこんなのでした。

 

寅   「行くのかい?」

リリー 「うん、じゃあまた、どこかで会おう。」

寅        「ああ、日本のどっかでな。」

リリー 「うん、じゃあね。」

 

両者が名前を交換するのはこの後、会ったその日に携帯番号だの

メアド尋ねちゃうたぁ訳が違います。

 

前述『寅次郎ハイビスカスの花』のエンディングでも

こんなやりとりがありました。

柴又駅でリリーと別れた後、旅先の信州あたりのバス停

でばったり出会ったときの会話です。

 

寅   「どこかでお目にかかったお顔ですが、姐さん、どこのどなたです。」

リリー 「以前、お兄さんにお世話になった女ですよ。」

寅   「はて、こんないい女をお世話した覚えはございませんが。」

リリー 「ございませんか? この薄情もの。」

寅   「何してんだ、おまえ、こんなとこで?」

リリー 「商売だよ。お兄さんこそ何してんのさ?」

寅   「おりゃおめぇ、リリーの夢をみてたのよ。」

 

ハイビスカス

 

芝居がかっているなんて、いいなさんな。

お互い惹かれ合っていても、渡世とテレが邪魔ぁする。

それでもそこにゃあ、友情が残ってる..   ってとこですか。

 

おい山田ァ

なんとか所帯持たせてやるわけにゃいかなかったのか!

ッキショー

 

 

 

追伸

そういえば、この人にも「マドンナ」の称号が与えられていた

(少なくとも美意識の)狂った時代もありました。

土井たか子

 

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