Hit the road Jack!

昨日、真っ黒に日焼けしたバックパックを背負った一団と出くわした。

いわゆる「キャンパー」と呼ばれる方々か。

大学生にしては年を取りすぎてるし、あの赤銅色の肌とドレッドロックスは

ひと夏やそこいらのものではない。 すると、 新手のヒッピーかなにかか。

下世話な話だが、帰りの車中さまざまな妄想を楽しませてもらった。

 

かく云う筆写も、連休のたんびバックパック背負っちゃ旅に出ていた

時期がある。多くはサーフトリップだったが、この映画に感化されて

easy riders

ツレと野宿ツーリングにもよく行ったっけ。

海の近くにテント張って、魚突きぃーのサザエ捕りぃーのと、当時は

まだ漁業権についても無断キャンプについても牧歌的に扱われていたが、

今日びこうはいかんでしょう。

 

髭

その頃の筆者(24-5歳か)

おやおや、ガキが髭なんぞ蓄えちゃって…..

しかし体も一回り大きくて、リアルな野人系ですね。

※当時筆者は既に立派な社会人です。ヒゲは旅行中に伸びたもの、

念のため。

 

さて、我々現代人にとって(且つ、農耕民族にとって)、

前述イージーライダーズのような、またはカウボーイやノマド

のように大草原を移動し、行く先々で毎日何かしら新しい発見がある

生活は永遠の憧れかもしれない。政財界の大物と言われる方々の

「子供の頃の夢」にも、大陸に渡って馬賊になるってぇのが度々でてくる。

我々が持つ冒険心てのは、狩猟・農耕と別れるずっと前…..

猿が木から下りてサバンナを二本足で歩き始めたことに起因する、ここは

そう信じたいものである。

 

前置きが長くなったが、かつて我が国にも「サンカ」と呼ばれた漂流集団

がいたとされるのをご存じだろうか。時代によっては、回遊職能民とか

特殊な窃盗団と定義づけられたり、またそのルーツも大和朝廷に駆逐された戎の

生き残りであったり平家の落ち武者であったりと説もさまざま。

その名も、サンカのほかミツクリ・テンバ・ポン・ナデシ・ショケンシ・クグツ

など多岐に渡る。

 

結論からいうと、サンカの実態はなんにも分かっちゃいない。

根拠に乏しい情報や主張は多くあるが、サンカそのものがいなくなってしまった

以上体系的な研究が成立し得ないのが理由である。

 

ただし、昭和30年ごろまではこういった戸籍を持たない「山の民」が全国各地

に存在し、収穫期になると里へ下りてきては箕・笊を直したり物々交換をして

いたりしていたのは事実らしい。

 

ここだけをもっても、筆者にはロマンチックな話に映った。昭和30年って

いったら、御一新(明治維新)から既に90年。その間日本は急速に近代化して

いくのだが、そんなものどこ吹く風とばかり、近代化の恩恵を受けない代わりに

赤紙も納税通知書も届かない生活をしていた輩がつい最近まで存在したということ

が痛快。  なんかサ、こんなのがいる一族みたいで。

シャドー

 

読み物については、若い時分よりオッサンくさいテイストをもっていた筆者は、

時代劇小説で時折この「サンカ」なる名称を目にしていた。

が、意識して読み始めたのはここ15ー6年のこと。

神田の古本屋で柳田國男の本を見つけて、三角寛の全巻は銀座紀伊国屋で

大人買いした。

サンカ

 

フィクションではあるが、京極夏彦の有名な「又市シリーズ」の最終章でも、

お銀の娘がサンカとして描かれている。もともと、お銀は傀儡師(一般的にはクグツシ・

カイライシだが、京極ファンならヤマネコマワシと読むでしょう。)、サンカの別名とも

合致する。 さすがは売れっ子劇作家。伏線の張りどころも一流。

 

あぁ 冒険旅行したい。 1回コッキリの人生、絶対小さくなんかまとまらないゾ!

おっと明日は娘の運動会、場所取りしなきゃ。

 

 

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Hit the road Jack!」へのコメント(1)

  1. ギター小僧 on said:


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