Go Fishing

与那国島の友人からメールが来た。半年前に沖縄本島での生活に区切りを

つけた彼は故郷の与那国に帰ったのだが、その近況の報告。

なんでも、実家の旅館を手伝うかたわら、カジキ釣りのトローリングに

も随行するらしい。 ついては筆者も遊びに来いということ。

海の近くに住んでいる筆者は太公望といかぬまでも、暇をみつけては

漁港で釣り糸を垂らす。せいぜい獲物はこの程度ですが…..

みーばい

いっぽう、彼が云うフィッシングとはこれ ↓

カジキ

ただ、ただ、羨ましい。 そういえば10代の頃にリストアップした

『死ぬまでにやりたいこと』にもこのカジキ釣りは入っていた。

(余談だがそのリストの1位はモナコGPの出場だった気がする。)

聞けば、1日チャーターで10万円ぐらい。頑張ればできない額ではない。

よし、来年夏の目標決定!

 

ということで、今回は「釣り」をテーマにした2冊をご紹介。

まずは、89年に他界した開高健氏のエッセイ『オーパ』です。

オーパ

開高氏の全集は全て読んだが、 同氏の紡ぐ文章は、その語彙は豊富さも

さることながら、とにかく「濃く」って、すきっ腹で読んでいるとめまいをおこした

ことも何度かあった。 芥川賞を受賞した「裸の王様」や同時期の「パニック」

より、「輝ける闇」と「夏の闇」のような自身のベトナム戦争体験を題材にしたルポ

もののほうが臨場感があって筆者好みだった。

その点、この『オーパ』は完全にリラックスして書いたエッセイ。

日本は離れる喜び、家族から仕事から離れる喜びがヒシヒシと伝わり、売れっ子作家

の現実逃避と好奇心の追及がテーマだったような気がする。

 

もう1冊は、(これを抜きには「釣り」は語れないでしょう)ヘミングウェイの

『老人と海』。

老人と海

ストーリーは極めてシンプル。3か月もの間ボウズ続きだった老漁師サンチャゴ

は巨大カジキと格闘する。三日三晩の戦いのあと遂に漁師は勝つことになるが、

港までの曳航中獲物はサメに骨だけにされてしまうと云うお話。

本作品は終始老人の独り言で進行するのだが、老人は不屈の精神力をもって、疲労

しきった己の四肢、心・頭を叱咤する。

(ここだけ読むと、「おい、俺の筋肉!やるのか、やらないのか、どっちなんだい?」

とあまり変わらない。)

その独り言のなかで特に有名なのが、ここ↓

destroyed

「人間は殺されるかもしれないが、負けるようには出来ちゃいねぇんだ。」

 

『老人と海』で人間の尊厳を表現したヘミングウェイは、同書出版の6年後

皮肉にも自らの命を断つことになった。ただ、この文句は言霊となって、

新米中年社長を鼓舞し続けております。

“やっちゃえ” オッサン

 

 

 

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